Preface
- Mana Beentjes
- 2023年6月20日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年8月4日
Japji Sahibは「ジャプジ サヒブ」と発音します。16世紀初めにシク教尊師グルナナクによって書かれた聖典です。
私は2010年の秋にこの聖典を唱える機会に出逢いました。ヨギバジャンの教えによるクンダリーニヨガのティーチャートレーニングを受講していた時です。その頃の私は抗うつ剤の摂取の終了にあたり、薬物に代わるオーガニックななにかを探していて、偶然と言い難い奇跡的な巡り合わせでヨギバジャンのクンダリーニヨガと出逢いました。9ヶ月間のティーチャートレーニングの初回はすでに開催後だったので、2回目からの受講となりました。
それから十数年の間に、私はジャプジ サヒブ(以下、ジャプジ)を幾度となく聴き、唱えさせられてきましたが、個人的な優先順位はクンダリーニヨガのエクササイズが群を抜いて1位、メディテーションが2位でジャプジは最下位という並びでした。
クンダリーニヨガのトレーニングやリトリートでは、朝の儀式としてジャプジを唱えます。まずはジャプジ、それからクリヤと呼ばれるヨガエクササイズ、そしてメディテーション。これがヨギバジャンの教えたクンダリーニヨガのスピリチュアルトレーニングでした。2年前にとあるトレーニングに参加した際、私は数年ぶりに神聖な空間でジャプジを唱えました。
真面目な生徒ではなくサボりながらでも月日だけは10年越しとなったヨガ実践でしたが、そのおかげもあって過去の感情の精算が終盤に差し掛かっていることが自覚できていましたから、この時のトレーニングは私にとって特別な経験となりました。ジャプジのサウンドバイブレーションから得られる体感も、以前までとは質が違っていました。この頃から私のスピリチュアルトレーニングでのジャプジチャンティングの重要度が高まりました。
これまでのヨガエクササイズとメディテーションで得てきた気づきやヴィジョンのひとつひとつが、ジャプジチャンティングを通して私の心に集束されていくように感じられました。
私はこれから、シク教の聖典〈Japji Sahib〉の日本語訳に挑戦しようと思います。シク教信者であったヨギバジャンが教えるクンダリーニヨガを実践し、普遍的宇宙のヴィジョン体験を受け取ってきた私がシク教の聖典に惹かれだしたのは、とても自然な流れのように感じています。それでも聖典という神の詩に相応しい、日本語を着せることが私に可能なのか。とても慎重になります。
ジャプジはグルムギー語で書かれていて、一般的に活用されている英訳のものがあり、こちらはほぼ直訳されたような書かれかたになっています。一方、2004年にヨギバジャンの弟子であるEk Ong Kaar Kaur Khalsa(エック オング カール カウル カルサ)によって書かれたジャプジ英訳は、ヨギバジャンや他多数のシク教祖や学者達からの助言を豊潤に得て書かれた独創的で詩的な表現になっています。私は手元にあるこの2種類の英訳ジャプジを参考に私自身のジャプジ訳を制作していきたいと思っています。
このチャレンジは私の個人的なプロジェクトであると同時に、信奉と知恵と愛の普遍的な路を示し導いてくれるジャプジの神聖なバイブレーションを通して、繊細であり光であり愛である、自身の真のアイデンティティに触れて祝福された路を進む全ての友への贈り物としてお届けすることができたのだとしたら、素晴らしく幸せなことだろうと思います。
神の創造から与えられたJapjiをこの地に産んだグルナナクと、後の9人のグル、そして独自のスタイルでクンダリーニヨガを広めたヨギバジャンと、その弟子であり私の師であるグルマルカシン。私は、聖人であったあなたたちの潤沢な助言を今ここに受け取ります。
わたしの願いと迷いのすべてが今、アセンデットマスターであるあなたの完璧な愛の道具となって使われている奇跡を毎日経験していますことを、心より感謝いたします。あなたの完全なる愛の力によって、わたしの願いが今、わたしと世界中の人々全員の幸せの道具となっている奇跡体験に、心より感謝をいたします。
心からの讃美とともに、完璧なあなたの愛と奇跡に深く感謝をいたします。
まな
Snatam Kaur の天使の声で奏でられるジャプジ 魂の賛美歌
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